英国発の実験音楽イベントシリーズ MODE が goat, Still House Plants を迎えたダブルビル公演を開催
開業20周年を迎える東京・恵比寿『LIQUIDROOM』にて開催決定
英国ロンドンを拠点とする音楽レーベル兼イベントプロダクション「33-33(サーティースリー・サーティースリー)」と、日本を拠点として実験的なアート/音楽のプロジェクトを展開するキュレトリアル・コレクティブ「BLISS(ブリス)」の共同主宰する実験音楽〜オーディオビジュアル〜パフォーミングアーツを紹介するイベントシリーズ「MODE(モード)」が、今年開業20周年を迎える東京・恵比寿のライブハウス『LIQUIDROOM(リキッドルーム)』にて「MODE AT LIQUIDROOM」を2024年9月21日(土)に開催する。
「MODE」は「33-33」によって2018年にロンドンで初めて開催。記念すべき第1回目は、坂本龍一がプログラムキュレーターを担当したことも話題となった。同イベントは2019年の第2回目の開催を経て、2023年に日本に初上陸。「BLISS」との共同企画によって実現した「MODE 2023」では、カリ・マローン(Kali Malone)やステファン・オマリー(Stephen O’Malley)、イーライ・ケスラー(Eli Keszler)らを招聘したプログラムを都内6会場で実施。同年12月にはローレル・ヘイロー(Laurel Halo)を含む3組のアーティストが出演したスピンオフ企画「MODE AT YODOBASHI CHURCH Supported by REGENERATIVE CIRCLE」、今年6月にはベンディク・ギスケ(Bendik Giske)やヴァレンティーナ・マガレッティ(Valentina Magaletti)の初来日公演を含む全4プログラムで構成した「MODE 2024」が開催されている。
今回の「MODE AT LIQUIDROOM」は、大阪を拠点とする音楽家 “YPY”こと日野浩志郎率いる5人編成のグループ goat(ゴート)と、イギリス・グラスゴー出身のトリオ Still House Plants(スティル・ハウス・プランツ)のダブルビル公演が実現。坂本龍一がプログラムキュレーターを務めた2018年「MODE」にも出演したgoatは、楽器の音階を極力無視し、発音時に生じるノイズやミュート音から楽曲を制作するリズムアンサンブル。執拗な反復から生まれるトランスと疲労、12音階を外したハーモニクス音からなるメロディのようなものは都会(クラブ)的であると同時に民族的とも形容される。2023年には10周年を迎え、3rdアルバム『Joy in Fear』を日野主宰のレーベル「NAKID」から発表。コアなリスナーや音楽メディアから高い評価を獲得するとともに、ヨーロッパ各国のフェスティバルにも招聘されるなど、国内外で幅広く活動を行っている。
今回が初来日公演となるStill House Plantsは、イギリス・グラスゴー出身のJess Hickie-Kallenbach、Finlay Clark、David Kennedyからなる3ピースバンド。ボーカル、ギター、ドラムというシンプルな編成ながら、絶えずスタイルを変え、焦点を移し、反復を用いて独自のサウンドを生み出しているのが大きな特徴。ロックバンドと評されることも少なくない彼らだが、サンプリング、スロウコア、R&Bといったさまざまな音楽的要素を作品に取り入れ、実験的かつオリジナルなサウンドスケープを創り出すことで、世界的に注目を集めている。2024年4月にリリースされた最新アルバム『If I Don’t Make It, I Love You』は、米『Pitchfork』や英『The Guardian』といった主要メディアからも賞賛された。
高度な演奏技法を駆使し、難解なリズムを重ね合わせ、緊張感のある音空間を創り出すgoatと、捉えどころのないメロディとリズム、彷徨いながら赴くままにサウンドを展開する Still House Plants。アンサンブル/バンドといった合奏形態でありながら、全く異なる音楽を創り出す両組の奇跡の邂逅をぜひお見逃しなく。
MODE AT LIQUIDROOM
日程:2024年9月21日(土)
開場時間:17:30 / 開演時間:18:30
会場:LIQUIDROOM
住所:東京都渋谷区東3-16-6
出演者:goat(JP)、Still House Plants(UK)
チケット料金:前売 5,500円(スタンディング)
チケット:『ZAIKO』
(*追加プログラム等は公式サイトおよびInstagramで発表予定)