MIU MIU の売上高が2024年上半期に93%も増加
高級品市場の低迷が続くなか、6月30日までの6カ月間で2024年第1四半期の売上高を上回る
「Prada Group(プラダ・グループ)」の最新レポートによると、〈MIU MIU(ミュウミュウ)〉は6月30日までの6カ月間で売上高が93%増加したという。
高級品市場の低迷が他のメゾンの売上高に悪影響を及ぼしているなか、ミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)のレーベルは、トップランクの製品に対する継続的な消費者需要により、既に2024年第1四半期の売上高89%増をさらに上回った。「Prada Group」のCEOであるアンドレア・グエラ(Andrea Guerra)は、「MIU MIUの好業績は、過去数年間に実施された戦略と規律ある実行の証です。当社は小売業の卓越性に向けた取り組みを継続的に進めており、製品ラインを充実させ、顧客エンゲージメントを促進してブランドの魅力を高めています」と述べた。
一方、〈Prada(プラダ)〉は昨年と比較して売上高が6%増加した。グループ全体の純収益は25億5,000万ユーロで、2023年から17%増加した。同社によれば、「強力なブランドアイデンティティ、創造性、ダイナミズムが魅力をより高めた」ためだと考える。特に、「Prada Group」はアジア太平洋、ヨーロッパ、中東を含む地域で2桁の成長を遂げ、南北アメリカでは売上高が7%増加。前期比で若干の改善を記録したとのことだ。
グエラは、「現在のマクロ経済と地政学的な状況において、インダストリアルダイナミクスはより困難になっています。そのため、当社は製品ライン、コミュニケーション、全体的なポジショニングにおいて機敏かつ鋭敏になり、顧客エンゲージメントを継続的に推進し、小売業の卓越性に向けた取り組みを進める必要があります。慎重になりながらも引き続き戦略に取り組み、堅実で持続可能な市場を上回る成長を実現するという野心的な目標に取り組んでいきます」と付け加えている。