ナポリ沖の海底にローマ時代のモザイク画を発見
ローマ帝国末期につくられた別荘に残る大理石の芸術作品
イタリア人考古学者たちが、ナポリ沖の海底で保存状態のよいローマ時代のモザイク画を発見した。これらの芸術作品は、かつて豪華な別荘が立ち並び、上流階級が夜通しパーティーを開いていた古代のリゾート地、バイアエで作られたものと見られる。
バイアエの地下で火山活動が起こったため、古代のリゾート地の大部分は海に崩れ落ち、アトランティス神話にも匹敵する実話として知られている。1959年、イタリア空軍のパイロット、ライモンド・ボウチャー(Raimondo Baucher)が海岸近くを低空飛行中に、海上に浮かぶ奇妙な柱や形に気付き、発見された。それ以来、衰退していたこのリゾート地は、人気の観光地となり、観光客は定期的にスキューバダイビングで、歴史の断片に触れている。
今回の考古学調査は、「CSR Restauro Beni Culturali」と「Naumacos Underwater Archaeology and Technology」によって行われ、その結果、帝政末期頃に作られたとされる、貴石で装飾された大理石のオーパスセクタイル(モザイク)床が掘り起こされた。
ナポリ・バーコリのジョジ・ジェラルド・デッラ(Josi Gerardo Della)市長は、「素晴らしい。これはバイアエの水中遺跡の魔法だ。世界最大の海底考古学公園にあるこの遺跡は、ローマ帝国末期につくられた別荘の応接間にあったモザイク画だ」と賞賛している。
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