ダニエル・アーシャムによる Porsche の最新プロジェクトは911(993)の内装カスタム
完成までに350時間以上を費やす
ダニエル・アーシャム(Daniel Arsham)は、「Porsche(ポルシェ)」インテリアカスタムの第1人者であるジャスティン・プレセック(Justin Placek)と手を組み、特別仕様の911のType993 Carrera S(993カレラS)を製作した。
2人の最初のプロジェクトは、2020年にアーシャムと著名なギャラリーオーナー、エマニュエル・ペロタン(Emmanuel Perrotin)の20年に渡るコラボレーションを振り返る展覧会で披露したPorsche Sculpture car(ポルシェ スカルプチャー カー)だった。今回は、2人の2度目の共同作業であり、有名なメカニックであるグレッグ・アナグノストポラス(Greg Anagnostopoulos)も参加している。
最新プロジェクトでは、シートがダークグリーンのレザーで仕上げられ、背もたれはクルマの外装に合わせた明るい色合いでコーティング。特筆すべきは、インテリアデザインの細かいカスタムワークに、350時間以上を要したことだろう。例えば、ヘッドレストに施されたアーシャムのロゴマークは、デジタル化し、ポルシェ・エクスクルーシブ・マニュファクチュール(「Porsche」の車両のカスタマイズを専門に扱う部門)が採用するのと同じ方法で印刷するなど、徹底したこだわりが見られる。このプロジェクトについて、自身も993を所有するプレセックは、「非常に特別なもの」であると語った。
プレセックによるインテリアが完成すると、アーシャムとアナグノストポラスが最後の仕上げを施し、9月に開催されるニューヨーク・ハンプトンズのカーショー「The Bridge(ザ ブリッジ)」にて、出品される予定だ。