ダニエル・アーシャムとコーラーがバスルーム家具を発表
ミシガン湖畔を臨む『アーシャム・キャビン』でデビュー
「ポルシェ(Porsche)」との最新プロジェクトを発表したばかりのダニエル・アーシャム(Daniel Arsham)が、アメリカの「コーラー(Kohler)」と新たなバスルーム家具、Landshapes(ランドシェイプス)を共同開発中だ。
アレックス・ムストネン(Alex Mustonen)とともにデザイン事務所「スナーキテクチャー(Snarkitecture)」を立ち上げたアーシャムにとって、インテリアデザインは得意分野のひとつだという。また、コーラーは、浴槽や洗面器、トイレ、蛇口などの衛生陶器をはじめ、タイル、家具など、アメリカで最高級の品質とデザインを兼ね備えた水回り製品メーカーとだけあって注目度は高い。
Landshapesは、“Arsham in Kohler”と名付けられた共同プロジェクトの一環で、2021年に3Dプリントで発表した陶器製の洗面台に端を発する。ウィスコンシン州東部のミシガン湖畔にあるコーラーのリゾート施設「デスティネーション・コーラー(Destination Kohler)」内に、アーシャムが手掛けたプライベートキャビン(宿)『アーシャム・キャビン(Arsham Cabin)』が構える。日本庭園の様式のひとつ、枯山水をモチーフにした庭があるそこに、アーシャムのシュールレアリスム的な解釈を加えた鏡や椅子、独立型バスタブなどが展示されている。朽ちかけたドア、落書きされたソファ、ユニークな形のシンク、歪な形のミラーなど、まるで時空が歪み、過去と未来をタイムスリップするかのような佇まいだ。
アーシャムが手掛けた芸術作品でもある家具Landshapesは、年内中に発売される見込み。アナウンスを待とう。